今回のテーマは「さする」
実はこの「さする」は奥が深い。
修行中に時間があけば師匠の治療を見学していた。
師匠は良く患者さんをさすっていた。
いまではこの「さする」ことの作用について深く考察できるが当時は全く出来なかった。
修行1、まずさすることから始まった。
実はこの「さする」はシンプルそうに見えていたけど師匠の基準はとても高いものだった。
まず患者さんの背中を「さする」
最初の30秒ぐらいはいいかんじ。しかしそれ以上続けると手に汗をかく。
そして汗をかくと服がめくれ上がる。
終了!
患者さんとしても不快になるよね。
片手でさすってみる。
あれ、汗をかかない。
でも片側の手にすげぇ汗をかいている。
どういうことか?
師匠に言われたのはまず暖かい手でいることとベタベタではなくサラサラの手を
創れというアドバイスだった。
師匠は訓練すれば手から汗が出ることは減る。他でコントロールしてみなさいと。
なんと!
知識の乏しい私は素直に受け入れてトレーニング。
途中から師匠からの指示で自律神経トレーニング。
「さする」で一番印象に残っているのはあえて「さする」だけでの治療を魅せて頂いたこと。
最初から最後まで「さする」だけで終了。
それも急性腰痛で90度ぐらい腰を曲げて来院したプロを目指し練習している若手ゴルファー。
いつもなら関節を操作しあっという間に完了してしまうのに。
これにはかなり衝撃的だった。
いまではきちんと分析できるから考えられるけど当時は全くもってわけがわからん状態。
「さする」は奥が深い。
こうしてみると私の原点はここからきているような気がする。
「さすり」ながら身体をモニターする。
この能力は修行時代に創られた。
モニターしながら何を診ているのか?そして何が診えるのか?
言葉にすることはなかった。必要ないし伝える弟子もいないから。
でもね、今はセミナーで多くの先生方に会うことが出来る。
伝えよう。
いいことは伝えよう。
それが患者さんの為になるのだから。
来月は治療クオリティアップセミナー
色んなことを語っていきます。まだまだ構成中。
ちなみにまだ空きがありますのでご興味のある方はエントリーお待ちしています。